きっかけ
初めて「どんぐりコーヒー」を飲んだのは、妻の妊娠中のことでした。
もともとコーヒー好きだった妻は、妊娠を機に従来のコーヒーを飲むのを止め、チコリやタンポポを使ったハーブコーヒーを飲むようになりました。
コーヒーにはカフェインレスのものもありますが、妻はお腹の子供のために、より体に良いものを・・・と考え、自ら研究を始めたのです。
コーヒー豆もそうですが、チコリや西洋タンポポといった、ハーブコーヒーのもとになる植物は、ほとんどが外国産のものです。妻は、身近で採れて自分で作ることができる安全安心な食材を探したのです。
そして、何十種類もの野菜や果物の根などで研究を重ねた結果、一番コーヒーに近い飲み物をやっと見つけました。
それが、どんぐりだったのです。
私は驚愕し、どんぐりについて様々な文献、歴史的事実を調べ始めました。
すると、調べれば調べるほど、どんぐりの持つ『素晴らしい力』を目の当たりにすることになったのです。
Gland・Riche発起人 望月貴徳
どんぐりの名前の由来
どんぐりは、ブナ科のブナ属・コナラ属・シイ属・マテバシイ属・クリ属に属する、かたい殻を持つ種子(木の実)のことです。日本には約20種類くらいあります。
どんぐりは『団栗』と書きます。名前の由来は諸説あり、実をコマにして遊んだことから、コマの古名『ツムグリ』が『ズムグリ』になり、『ドングリ』になったという説や、『どん・くり』で、どんくさい栗・・・
つまり、栗のように美味しく使うことができない、栗のできそこない・・といった説、又、字のごとく、『団』は、丸いという意味がありますので、『丸くて栗のような木の実』という説などがあります。
他に・・・古い韓国語で、丸いもののことを「ドングル・イ」といいます。
朝鮮半島から伝わってきた言葉なのかもしれませんね!
でも・・・どんくさい栗だなんてかわいそう!
どんぐりは昔、世界中の多くの国々で主食だったんですもの!
◇参考文献 いわさゆうこ・大滝玲子作 『どんぐりノート』 文化出版局 1995
どんぐりの種類と産地
分布図が作れないほど多く、世界中に分布しています。
日本での自生の分布は
標高0m~400m・・・・・・ウバメカシ
0m~600m・・・・・・・・・・スダジイ・ツブラジイ
200m~800m・・・・・・・・ウラジロカシ・アカガシ・シラカシ・クヌギ・アラカシ
400m~1000m・・・・・・・カシワ
100m~1000m・・・・・・・コナラ
200m~1600m・・・・・・・ミズナラ
400m~1800m・・・・・・・ブナ
となっています。
これらどんぐりの木は、日本ではよく公園などに植樹されるため、日本全国いたるところで見ることができます。特にカシの仲間は常緑樹で剪定にも強いので、生垣や庭園・公園によく植えられています。
どんぐり豆知識
~ Q&A ~
■どんぐりってどのくらいで育つの?
どんぐりの実は毎年実るものと2年かかって実るものとがあるんですよ!
みなさんの身の回りにあるどんぐりの木を観察してみるとおもしろいかもしれません。
■どんぐりの実を守っている殻斗はどんぐりの帽子?それともどんぐりのパンツ?
よく帽子に例えられますが、芽を出す方を頭だとするならば・・・殻斗はパンツなのかもしれません。
■どんぐりはあれだけたくさん実を落とすのに、なぜどんぐりの木がぎっしり生え茂らないの?
それはただ土の上に落ちただけでは芽を出すことができないからです。どんぐりは乾燥に弱いため、誰かに土の中に埋めてもらう必要があります。土の中に埋めてくれて、さらに都合良く、埋めたことを時々 忘れてしまう動物(リス・ネズミ・サル・狸・猪・クマ・シカカケスなど)の力を借りて、どんぐりは親木と生存競争する必要のない遠い場所に運ばれ、発芽するのです。
■どんぐりの木にも何か役割があるの?
備長炭はウバメガシの炭のことを言います。どんぐりの木は、硬くて良質なものが多いので、建築材や楽器にも多く使われます。また、ブナの森は自然のダムと呼ばれています。腐葉土の中にたくさんの水を 蓄え、洪水を防ぐからです。
■日本人も昔どんぐりを食べていたの?
日本では米作りが始まる前の縄文時代の人々にとって、どんぐりは大切な食料でした。各地の遺跡から多くのどんぐりが出土しています。又、戦争中の食料としても利用されていました。ふだん私達は気にも 止めていなくても、困った時には助けてくれる・・・まるで、困った時のどんぐり頼み?みたいですね・・・
~ 外国編 ~
□外国ではどんぐりのなる木のことを「オーク」と呼び、その種類は約300種類あります。
□有名な高級イベリコブタなどは、どんぐりの実のなる木の下で生育されます。どんぐりは栄養満天なんですね!大切などんぐりの木を勝手に切ると処罰された時代もあったそうです。
□2000年前のローマ時代からどんぐりは粉にして主食として食べられていました。(→どんぐり物語参照)
□ヨーロッパでは「誠実な人」のことを「オークの心を持つ者」と呼びました。
□ヨーロッパでは最も多く、オークが紋章に使われています。
□オークはローマ神話の雷神ジュピターの神木とされ、オークには雷が落ちないと言われています。
□キリストが処刑される時に、他の木は嫌がって自ら裂けましたが、唯一十字架として身を捧げたのはオークだと言われています。
◇参考文献 いわさゆうこ・大滝玲子作 『どんぐりノート』 文化出版局 1995